「え?君がスパイ?」あなたの隣人がスパイだった時のために【前編】

サイバー犯罪,情報漏洩,犯罪心理

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こんにちは。元サイバー捜査官の御堂(仮名)です。
今日は、私と三ツ矢さんのまったりした情報セキュリティ講座とは少し違う話題、ちょっと物騒な「スパイ」の世界についてお話します。

「スパイ」と聞いて、たとえば映画『ミッション・インポッシブル』や『007』を思い出す方もいるでしょう。
トム・クルーズ演じる主人公は中央情報局(CIA)の特殊作戦部に、そして過去、たくさんの俳優が演じたジェームス・ボンドはイギリス秘密情報部 (MI6)に所属し、暗殺・謀略などを任務とする、俗にいうスパイですよね。

そんな、物語の登場人物のようで現実味がない「スパイ」。

実は、私たちのすぐ身近にも存在しているのです。

日本は「スパイ天国」?

この日本が「スパイ天国」と呼ばれているのはご存知でしょうか?

その名の通り、スパイがあまりに簡単に活動できる環境が揃っている国だからです。

それもそのはず。当の日本人の多くは現実に、それも身近にスパイがいるとは思ってもいないからです。

そして一番、私たちの身近にいるスパイと言えば「産業スパイ」です。

「そんな馬鹿な!」とお考えの方もいるかもしれません。ですが、これは事実です。
いたるところにスパイは存在し、私たちの大切な情報は搾取されているのです。

私自身、産業スパイの存在を身近に感じることがありましたし、他国と日本とでのスパイに対する「危機意識の差」も肌で感じたことがあります。

香港の入国審査にて

かれこれ、7年ほど前になるでしょうか――。私は、公安関係の仕事で香港を訪れていました。

香港では日本とは大きく異なり、私は職業柄、スパイとしてマークされるおそれがありました。

もちろん、私はスパイだったわけではありません。ただし諸外国では、他国、特に仮想敵国などの政府関係者が来た際には、「誰であってもスパイの可能性がある」としてその動向をチェックします。それは国家を守る上で、当然のことです。

ですので、このような国に訪れる際には、入国前にある一定の手続が要求されます。

日本も警戒対象にすべき者の入国情報があれば、しかるべき対処をしているのでしょうが、日本よりも厳しいスパイに対する考え方や厳戒体制には、ピリッと張り詰めた空気を肌で感じました。

未発表の原稿データが、国外に流出している?

また、これは昔の仕事で台湾に行った時のことです。

滞在先の現地スタッフである張さん(仮名)との何気ない会話の中で、世界的にも有名で絶大な人気を誇る某漫画の話題になり、お互いファンだということで大いに盛り上がりました。

そんななか、張さんのiPadでその漫画の画像を見ていたら、なんと私が全く知らないキャラクターやエピソードが出てきたのです。

私はその漫画の筋金入りのファンでしたから、困惑して「これは何?」と尋ねたところ、張さんは「何って、知らないの?」と不思議そうにしていました。

張さん曰く、このキャラクターの画像や漫画エピソードは、中国の国内で流行っているアプリからお金を払ってダウンロードしたものだ、とのこと。

そう、張さんが持っていたのは、日本では未発表の原稿データだったのです。

それも、一般発売まで1週間以上はあるような内容のものでした。

なぜ、そんなものが張さんの手に? なぜ、情報がリークしているのでしょうか?

 

▼未発表データの流出……いったい何が起きているのか?
続きはこちら:「え?君がスパイ?」あなたの隣人がスパイだった時のために【後編】

 

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